最初に

 

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ようこそ、「アンジェリクの宝石箱」へ

 

長年、絶版状態だった「アンジェリク」が復活し、「完全版・新訳による刊行」も間もない事から、

もっと多くの人々に「アンジェリク」の事を知って頂きたくて、

2007年5月、このblogを開始しました。

 

この Blog で使用している "Angélique L'integrale" の表紙写真・その他一部の写真は、

   Anne Golon さん・Archange International より使用許可を頂いています 

 

*****  *****  *****

 

「アンジェリク」とは、Anne Golon 著・フランスの大河小説です。

 

数ある本の中で、私にとっては最高位に存在する、
「読み出したらやめられなくなる」本当に面白い長編小説です。

何度読み返しても、その度に違う感動と、感想を抱かせる。

自身の成長と共に、理解出来る場面もどんどん増えて行く。

何十年経っても色褪せない、不思議な本でもあります。

 

★★★   ★★★   ★★★

 

絶版状態だった講談社版「アンジェリク」は、原書・フランス版からではなく、
「リタ・バーリッス&マーガリート・バーネット翻訳の英語版」を
井上一夫さんが翻訳されたものです。

 

井上さんは解説の中で、『英語版で削除された箇所を、原書から、一部補完するしか無かった』、
と記載されていました。

 

この削除の度合いは半端なものではなく、驚く程の分量です。
『一部補完した』と言う書き方から、相当量が私達には届いていないと
推察されます。

 

そして、英語版は「謀略の影法師」までで、「氷の都ケベック」以降は存在しません。

つまり、「ケベック以降」は、フランス版・原書から翻訳された、と言う事になります。

 

ところが、この「ケベック以降」においては、フランス語の原書そのものが、
著者の了解無しに大幅なカット・編集がなされていて、
結局私達は、本当のアンジェリクには未だ出会えていないのかもしれません。

 

(とはいえ、こんな状態のアンジェリクでも、充分すぎる程の面白さだったことは
確かです♪♪)

 

既に読み終えた方はお気付きになったと思いますが、
いきなり聞いた事も無い人物の名前やエピソードが出て来たりして、
どこか読み飛ばしてしまったのかと、また前の部分まで戻って読み返したりもしました。

そして26巻目を読み終えた時、これで満足出来ましたか?

 

「終わりというなら仕方が無い。。。でも・・・疑問・質問・未だ知りたい事は
一杯あるんだけれど。。。」

 

そんな気持ちになりませんでしたか?

 

これら全てを解決してくれるのが、

現在、欧州で刊行中の「Angélique L'integrale」(アンジェリク完全版)
なのです。

 

今や85歳という高齢になった著者が、出版社との長年にわたる法廷闘争・
経済的困窮の中、出版の目処も立たない中でリライトされてきた完全版。

 

続編となる最終巻、「Angélique et le Royaume de France」

(アンジェリクとフランス王国)も殆ど書き上がっているそうです。

 

最終巻がフランスで姿を現すのは、2011年11月予定。

 

 

royaume  = 王国、 読み方・ロワイヨーム

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2017年7月17日 (月)

アン・ゴロンさん逝去されました

アン・ゴロンさん
2017年7月14日、ヴェルサイユにて
腹膜炎でお亡くなりになりました。
95歳。

葬儀は、7月25日 10:30am
ヴェルサイユの
サン・ルイ大聖堂にて
執り行われます。

30もの国で刊行されたアンジェリク。
この心踊る素晴らしい物語を
私たち読者に届けてくれた
偉大な作家でした。

有難うございました。
天国で安らかな眠りにつかれますよう
お祈りいたします。

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2009年11月29日 (日)

旧版アンジェリク・まとめ

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1956年、アンジェリク第1作目ドイツで出版。
       Anne Golon 著      

      ドイツでは、第2作以降もずっと著者はAnne Golon。

 

1957年、フランスで、<女性名では売れないという代理店の意向のもとに>
        Anne et Serge Golon 著 として刊行。

 

1958年、US・(Philadelphia) : Lippincott社から英訳版刊行<更に名前を合体させて>
       Sergeanne Golon 著 で刊行。

       
        Rita Barisse 英訳のAngelique
          (仏語版の1・2巻分を1冊にまとめたもの)
          (原書大幅カット+創作含む)

 

1959年、UK・(London・ Melbourne ): Heinemann社 より、上と同じく
       Sergeanne Golon著・Rita Barisse 英訳のAngelique刊行。

 

   ◎ 当初、英語版では、原書の1・2巻を"Angelique" として1巻にまとめ、
             <訳者はRita Barisse >
            第3巻の"Angelique et le Roy"が第2巻目として扱われていました。
                      <訳者は、Monroe Stearns (US),  Marguerite Barnett(UK) >

 

1960年から Bantam社(US) よりペーパーバック出版開始

1962年から Pan Books社(UK・ London)より ペーパーバック出版開始

 

   ◎ ペーパーバックになって、
     当初1冊にまとめていた原書1・2巻を、それぞれ

     1.Angelique, Marquise of Angels/Rita Barisse
       2.Angelique, the road to Versailles/Rita Barisse 

     という具合に分割。

     以降、 3.Angelique and the King/Marguerite Barnett / Monroe Stearns
                     ・
                     ・
                     ・

こうして、世界的なベストセラーとなり・・・


   1964年、映画第1作目、フランスにて公開。(全5作品)
  当時350万人の観客を動員。
  カメラ8台、エキストラ8000人、衣装7500着という壮大なスケールの映画。


1968年、日本で「講談社・井上一夫訳「アンジェリク(上)」出版。
                   <ルーブルの廊下・ゴントランとの再会まで>
                 <柔らかい感じの挿絵、9ページ分あり>



1969年、「アンジェリク(下)」出版。
        <ヴェルサイユ・アンジェリクと王まで>
        <柔らかい感じの挿絵、10ページ分あり>

 

     この(上)・(下)は、原書 
      1:Angelique, Marquise des Anges
      2:Angelique, le Chemin de Versailles

 

     を Rita Barisse が英訳したもの
      1 :  Angelique , The Marquise of The Angels
                 2 :  Angelique  , The road to Versailles

     を日本語に訳したものです。
     これは、以後続く版の、「はだしの女侯爵」部分にあたります。



1971年、黒い表紙のアンジェリク・・・15巻まで刊行。

         <各巻7〜8ページの、暗くて不気味な感じの挿絵つき>
         <帯にも絵がついている>


     最初の3巻は、1968・1969年の(上)・(下)分を3巻に分けたもので、
     英訳時に原書よりカットされた部分を一部補完して刊行しています。
     そして、これ以降(4巻から)の部分は、多分マーガリート・バーネットの
     英語版を元に翻訳されたのだと思います ・・・・・


      1977年〜1979年
           木原敏江作(マンガ)「アンジェリク」プリンセスで連載


1977年〜1991年 新装版ソフトカバー全26巻完結


 1980年1月1日〜2月12日
  宝塚歌劇・月組
  アンジェリク・炎の恋の物語 上演


  1980年10月3日〜11月11日
 宝塚歌劇・雪組
   アンジェリクⅡ・青き薔薇の軍神(マルス) 上演


1994年1月〜12月・・・1年で、一気に文庫版26巻刊行。

◎ 差別語を駆逐する為に一部訳し直し、文章が鋭くなっています。
    新装版と比べてみると、文章が結構削除されています。
  人名や地名などの表記も変更。



 2002年2月11日(月)〜15日(金)・・・<多分>

 NHK BS2 で、映画アンジェリク(全5作)・5夜連続放映

2007年2月、BOOK-INGより完全版を翻訳したものが刊行されることとなり、
大喜びしましたが、2008年4月、刊行中止となりました。
が、この1年間は本当に嬉しく、幸せな1年間でした。
この1年があったからこそ、
「よし、原書で読もう」という力も湧いてきたように思うのです。

 

旧作は、「世界的なベストセラー」になってから10年近く経って、日本で刊行。
完全版の日本での刊行が、10年も待つ事のないように、と祈っています。

 

🚩この記事は、叶 圭さん、及び翻訳メンバーの調査を元に作成しています🚩

2020年追記

✳️2012年3月2日、「復刊ドットコム」 より アンジェリク完全版第1巻 刊行

✳️2014年7月25日、第7巻刊行。  ここで途絶えています。

✳️多分、完全版を第7巻まで刊行出来たのは、ロシアと日本だけだと思います。

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2009年5月29日 (金)

2009年6月パリミーティングとTV・ラジオインタビュー

 

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2009年5月27日付け

 

Friends of Angelique 、 Carol  さんからの追加メッセージです。

"Special meeting on Wednesday 10 June 2009 at Librairie Fontaine!

 

[  LIBRAIRIE FONTAINE ]

 

Adress : 88, RUE DE SEVRES (Métro Duroc)
From 18.00 hours (6pm)"

アン・ゴロンさんとのパリ・ミーティングの日時が決定しました。

 

2009年6月10日(水)  午後6時より

LIBRAIRIE FONTAINE <リブレリ・フォンテーヌ> にて

(フォンテーヌ書房???)

住所 : セーヴル通り 88 (地下鉄デュロック駅)

 

Rue_de_sevres_map

 

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Librairie Fontaine での画像は、Archange HP でご覧下さいね。


リンク: Librairie Fontaine - Photos par Arielle - Librairie Fontaine.

 

そして、Carol さんのもう一件のメッセージにあったのが、

TF1/ TV と Radio France Inter のインタビューです。

TV はこちら。

http://videos.tf1.fr/jt-13h/angelique-marquise-des-anges-revient-en-librairie-4423079.html

 

Radio France Inter はこちら。

http://sites.radiofrance.fr/franceinter/em/nocturne/

 

このサイトからiTunes にポッドキャストをダウンロードして聴くのがよい、と

Carol さんは書いています。

161.8MB という大きなサイズです。

ダウンロードに1時間ほどかかります。

番組は、間に音楽を挟みつつ、3時間。

 

(内容は、私には全く判りませんが・・・(^_^) )

 

でも3時間のうち、インタビューは、56分。

その内、音楽部分を差し引くと、正味40分がインタビューです。

 

 5月31日追記

番組配信が新しくなりましたので、アン・ゴロンさんのインタビューは 終了しています。

 が、ご安心下さい。

 リニューアルを終えて再開した< Archange >のサイトで聴く事が出来ます。

 

 リンク: Nocturne par Brigitte Palchine - France Inter - 24/05/09

 

また、Archange のサイトでは、6月は、6・10・13日に書店でのサイン会があった、

ということも記載されています。

 

まず、iTunes がパソコンに入っている事を前提に。。。

緑の矢印・A. の上側をクリックすると、Real Player が起動し、

インタビューを聴く事が出来ます。

黄色の矢印・B. をクリックすると、Podcast のダウンロード画面が出ます。

 

Radio_frabce_inter_top

 

次に出て来る画面で、黄色い三角部分のアイコン(iTurnsのアイコン)をクリック。

 

Podcast_radio

そしてiTunes を選択して、おわり。

いつでも好きな時に好きなところまで聴く事が出来ます。

アン・ゴロンさんの最新映像と声をお楽しみ下さい

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2009年5月17日 (日)

2009年 フランス語版出版記念アン・ゴロンさんとのミーティング

 

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前回の「ニュース」でお伝えしましたが、

上の画像、「フランス語版アンジェリク・完全版」は、上記5巻で終了となります。

 

いつか晴れの舞台に出る為に自費出版で刊行されて来ましたが、

ようやく大手出版社から刊行の運びとなり、

その役目を終えました。

今後は、Archipel社 からの刊行となります。

 

         「Archipel   (アルシペル)  群島、列島、諸島、群れ」

リンク: Les romantiques, le site du roman féminin ! Fiche de Anne et Serge Golon.

 

< ここをひとつひとつクリックしていくと、第6巻までの新しいアンジェリクの表紙を
   見る事が出来ます。黒い方が新しい表紙です。>

 

 購入場所は、Amazon fr. が一番便利だと思います。

金額・その他の情報は、前回の記事「完全版への第一歩」の一番下の

「ニュース」のところに書いてある通りです。読んでみて下さい。

(ちょっと手を抜いてしまいますね。)

 

ドイツ語版はもう既に扱っている事から、

その内、日本の Amazon 洋書部門での取り扱いも始まる事かと思います。

購入は、ずっと楽になります。

 

また、英語版も今年中には刊行されるという事で、

再びアンジェリクは世界に羽ばたこうとしています。

嬉しいですね 

 

🚩そして、Friends of Angelique  より今日届いた朗報🚩

Friends of Angelique
    UK : Carol さん
 からの、 2009/5/17付けのメッセージの内容の一部です。


From  website Marquise de Anges

webmistress Sandrine さん>からのメッセージを

 Carol さんが英語に翻訳したものの一部>

リンク: http://www.marquisedesanges.net/.

 

2009 年5月27 日

   第1巻・第2巻刊行  
(第2巻 タイトルは“La Fiiancée Vendue” (“The Sold Fiancee”) に変更)

2009 年 10 月
   第3巻・第4巻刊行
    

2010 年 5月 ( Archipel の本では3月となっています)

   第5巻・第6巻刊行
  

アン・ゴロンさんは6巻を終了。
    現在は7巻目を執筆中。
    最終巻も平行して進行中。

 

✳️ この新たなる出発を記念して、
✳️   2009年5月か6月に、読者と会いたいと、アン・ゴロンさんは希望されている。
✳️ 場所はパリかヴェルサイユ。

 

参加希望者は、以下へ連絡

 

If you wish to participate, please write to me at my email address

                 (marquisedesanges_fr_st@yahoo.fr):

 

 <このアドレスは、 上記 Marquise de Anges のHPサイドバー

 一番下のアイコンをクリックしてもOK>

 

1) specifying in the title "rencontre avec Anne Golon" (meeting with Anne Golon)

2) giving your first name and surname

3) your email address and telephone number

      I will then pass on the names of participants to Nadia Golon.
      It will also be an occasion for us all to meet each other !


     I am counting on the regular visitors to the forum !!!

See you soon

Sandrine


**********************

 

時間を作る事の出来る方、どうか参加して下さいね。

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2009年4月23日 (木)

完全版への第一歩

 

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今回の記事では、4種類の本からの引用があります。

 

本の内容について書いていますが、ネタバレなどという大げさなものは
一切ありませんので、安心してご覧下さいね。
また、今後考えが変わる事もあるかもしれませんので、
その場合は書き直す事にします。(2009年4月時点での私の感想です)

 

<5月、追記

たった1ヶ月の間に、訂正・追記を繰り返し、

もはや最初の文章がどんなだったか、判らなくなりそうです。

一番下「完全版仏語版」のニュースも、また別の様相を取り始めています。

事情が確実に判ったら、またちゃんと書きますね。>

 

ちょっとごちゃごちゃ長いです。退屈かもしれません(^_^)/

☆ 追記を繰り返し、ますますゴチャついてきています。

 

講談社からは、文庫版を選択しています。

 

新装版と文庫では訳文が相当変化しているので、
所有者数が多いであろうと思われる文庫を採用しました。

 

 その1・乳母のファンタン・ロジール 

「ねえ、ばあや」アンジェリクがたずねた。
これが、講談社版アンジェリクの始まりです。

「ばあや 」で始まるので、自然にお婆さんなんだと思い込みます。
途中ギョーム爺さんも、『いかれ婆あ』だの、『婆さんや』だの口走るので、
ますます年寄りなんだと思い込みます。

でも、講談社版「アンジェリク」のファンタン・ロジールの表現にはこんなものもあるのです。
『乳母』である。『丸顔の大女』である。『頑丈な腕を持った、大きくていつも忙しそうな』
『8歳のアンジェリクがお乳を貰った』乳母である。

つまり、ファンタン・ロジール自身にも8歳になる子供がいる、という事。
それに、アンジェリク以降も(マドロン以下)多分乳母として
お乳をやっているのじゃないか、と考える事も出来るのです。
アンジェリクの母親と歳も近いのではないでしょうか。

勿論、乳母の役目とは、ただお乳をのませるだけではなくて、
その後の養育にも関わることでもあるのですが。

それにしても、一気に「婆あ」になるはずがありません。
8歳の子供がいる女性を「婆あ」と呼べますか?
いくらなんでも失礼な話ですよね。

 

原書では、旧・完全版共に、
    Nourrice , demanda Angélique ,・・・・・

 訳 :  「乳母や、アンジェリクは尋ねた。・・・」

英語版では
 " Nounou, " inquired Angélique , ・・・・・

 訳 :   「ばあや、アンジェリクは尋ねた。・・・」

 

Nourrice   (ヌリス)= 乳母
Nounou   (ヌヌ) = <Nourrice の幼児語>ばあや、乳母
辞書を引くと、大抵はこうなっています。
nounou (ヌヌ)は先ず最初に『ばあや』という訳語が出て来ます。
       乳母よりばあやが優先です。

 

お乳を与える乳母の事を、
英語では nurse
      古語では、wet  nurse

 

物語の始まりが
" Nurse, ・・・” だったり、
" Wet  nurse  ・・・ " だったりでは、ぱっとしないせいなのかどうか、
リタ・バーリッスは、フランス語 "Nounou" で乗り切ったようです。

 

以後も呼びかける時は" Nounou " を使っています。
普通の場面では "the nurse " です。

それに、アンジェリク自身も原書では出だしこそ ”Nourrice" ですが、
次の時には "Nounou" と呼びかけてもいるのです。

で、Nounou を辞書で引くと、先ず、「ばあや」・・・なんですねぇ。

 

ファンタン・ロジールが「ばあや」と呼ばれる事となった、そもそもの発端は、
ただ単語1個をを訳し損ねた為だけなのではないか、と考えています。

 

それは、vieux (ヴィユー)・男性単数、  = old  年寄り、老人
または、vieille (ヴィエイユ)・女性単数  = old    〃

 

ギョーム爺さんの事は、何度か
        le  vieux Guillaume  = 老ギョーム、ギョーム老人、ギョーム爺

という表現がでて来ます。
でも、乳母のファンタン・ロジールには、一切そのような表現はありません。

唯一あるのが
ギョーム爺さんがファンタン・ロジールに向かって言った

 

" Taisez-vous donc , vieille folle ! "

     
この部分は英語では
" Hold your tongue , old madwoman ! "

 

井上一夫さんの<名訳>[ 講談社文庫P17 ]
『いかれ婆あ!いいかげんにせんか。』

 

"old madwoman" を「いかれ婆あ」と訳すなんて、本当に素晴らしいです♪

 

✳️(「初代アンジェリク上・下2巻」・「全15巻の黒アンジェリク」・「白い新装版」までは、

   別の名訳だったのですが、差別語を含んでいたため、

   文庫では別の言い回しを、という事で『いかれ婆あ』になったようです。)

 

でも、この ”old madwoman” が諸悪の根源のような気がするのです。。。

 

Taisez-vous!      黙りなさい
donc       (ドンク) (疑問・命令・驚きなどの強調)おい、まさか、へえ、いったい
folle          (フォル)女性形・男性形はfou 
fou     (フー)  = mad, crazy,  名詞:狂人、常軌を逸した人
                形容詞: 気の狂った、発狂した

 

 <例>   Tu es fou {folle]!   気でも違ったのか!

   vieille が形容詞だとすると、普通は名詞の前に置かれます。
   となれば、folle は名詞と考えなければいけない。

   vieille femme は老婦人です。
   vieille folle     は老いた女の狂人なのか?(「いかれ婆あ」なのか?)

 

普通の文章の中にあるなら、「狂った老婦人」で正解なのでしょうが、
ファンタン・ロジールのどこにも「年老いた」という表現が無かったことから、
また、小さな子供がいる乳母だということから、何か間違っているという感じが
付きまといました。で、更に辞書を見ると、

 

辞書の下の方に「ののしり言葉で」という項目がありました。
   Vieil imbécile ! 大ばか者め
          Vieux crétin !  間抜け

ギョーム爺さんが、小さな子供達が聞くには少し際どい話を
乳母が始めたところに割って入って、「ののしった」と考える方が
自然な感じに思えます。

「黙らんか、気でも狂ってるんじゃないか!」 と言うような意味ではないでしょうか?

 

vieille を「年老いた」という意味だけで乗り切ろうとすると、
他の部分へ波及して、大きな誤りに繋がると言う良い例です。

簡単な単語なので、辞書をいちいち引いたりは、普通しませんからねぇ。

文章を訳す時には、その文だけでなく全体との(意味合いの)バランスも
考慮に入れながら訳さなければいけないのですね。

 

完全版で加筆された文章によると、

◯ ファンタン・ロジールは、安心して子供を任せられる乳母として、
  準備が整っていた。(直訳なので判りにくいですけれど)

  いつでも乳母として、安心して子供を任せる事が出来た。
  と言うような意味。

   いつ乳母としての声がかかっても、応じる事が出来た、
   = お乳がでた = 自分も子供を産んでいた

 
母である男爵夫人が子育て出来ない程の、
サンセ一家の数多くの子供達の側で手助けをしている間、
ファンタン・ロジール自身の子供たちは一体どこにいたのだろう
  (今更言うまでもなく、直訳です。)

アンジェリクの母親が次々と子供を産んでいるのと歩調を合わせるかのように、
ファンタン・ロジールも子供を産み続けていた。
避妊など出来ないので、産み続けるしかない時代背景です。

 というか、宗教上(カトリック)の問題でもあるでしょうね。
人工乳だってありませんから、乳母が必要になるのですね。

<乳母の子供達は、乳母が料理を作りながらアンジェリク達にお話をしている、
その同じ場所=広い台所にいたようです>

自分の子供とサンセ一家の子供にお乳をやり、世話もして、家事もして・・・
相当重労働な感じ。

もう少し後ろでは、
ピュルシェリー(叔母)がオルタンス・アンジェリク・マドロンを部屋に連れて行き、
下女達がもっと小さな子供達を寝かしつけ・・・(完全版を訳したもの)
という文が出て来ますが、

 

完全版原書P29 で、ただ1点訂正のあった単語。

Les nourrices coucheraient les plus jeunes, <旧版>

                          ↓

Les servantes coucheraient les plus jeunes, <完全版>

 

coucheraient →coucher = to put to bed  寝かせる、
les plus        最上級
jeune            (ジュンヌ)= young

 

旧版では乳母達だった。(乳母が何人もいたみたいですね)
完全版では下女達に訂正されている。

とすると、乳母はファンタン・ロジールだけかもしれない、という可能性も。。
         (根拠はありません)

そしてまた、この部分も混乱しています。

旧版の
Les nourrices coucheraient les plus jeunes,・・・は、

 <乳母は複数><寝かしつけた>

英語版では
The nurses would put the younger ones to bed,・・・

<乳母は複数><寝かしつけた>

講談社版では
もっと小さい赤ん坊達はそれぞれ乳母がベッドに<連れて行き>、・・・

 <乳母はひとりの様な感じを受けます>

やはり、仏語→英語→日本語とハードルの数が多い分、細かいところで
相違が出て来ています。

 

 その2・ジル・ド・レにさらわれた幼い小さな女の子 

講談社版文庫P16
『でも、もっと恐ろしいのは、まだ幼い小さな女の子がさらわれてきたとき、
どんな目に合うかって事ですよ」乳母は話をつづけた。』

 

『まだ幼い小さな女の子』って・・・悲惨な感じがしすぎ、です。

旧仏語版
très jeunes filles  とても若い娘たち

    fille    = girl  少女、娘
    joune fille  (未婚の)若い娘

英語版
very young girls    とても若い少女たち

  (辞書によると、girl とは9〜12歳まで。大きくても15歳以下)
   very young girl   は、7歳くらいになるのか???

 

日本語版
幼い小さな女の子 (新装版では、「まだ若い小さな女の子」でした)

何だか翻訳を重ねるごとにどんどん年が若くなっているような・・・

 

でも、心を痛めていたこの訳が、原書ではもう少し年齢が上がるのだと判って、
少しですがほっとしました。

 

 その3・ギョーム・リュッツェンの「かぶと」 

講談社文庫P23
『かぶとは、いまだにワインをあたためるのに使ったり、ときにはそれに
 スープを注いだりする。』

私、どうしてもこんな風に想像してしまうのです。

元傭兵のギョーム爺さん、ワインを「鉄かぶと」に入れて、温める。
沸騰直前か、沸騰させてしまうか、どちらにしても「鉄かぶと」は素手では持てない熱さ。
さあ、持ち上げるには何か布でも使わなければ熱すぎる。
持ち上げたとして、カップにでも注ぐのか?
スープを注いで飲むのに使う「鉄かぶと」なんです。
元傭兵、そのまま飲むはず。
布をあてがって両手で持って、フーフーするのか?
絶対片手でなければ・・・情けない姿になる。
スプーンだって使わないはず。
で、熱い鉄かぶと、口を付けると火傷する。アチッ!

 

場面の想像が成り立たない。
野営しているわけではなくて、家にいるのだから、お鍋くらいあるだろう、と。
わざわざかぶとを火にはかけないのでは、と・・・
ずっとおかしいと思っていました。

 

旧・完全版仏語では
dans lequel il buvait encore son vin chaud  et mangeait parfois sa soupe.

lequel   (ルケル)         = which (one) , どれ、どの人、
buvait    = boire(ボワール)= to drink,   〜を飲む
encore  (アンコール)    = yet, still, again, more, まだ、なお、依然として、また、再び、
chaud   (ショ)         = hot, warm,  熱い、暑い、温かい、暖かい、激しい
parfois  (パルフォワ)      = sometimes, 時には、時に、時おり、

 

(ギョーム爺さんは)今でもその中に熱いワインを入れて飲んだり、
時にはスープを入れて飲んだりしていた。

こんな意味です。

 

英語版では
out of which he still drank his mulled wine or sometimes ladled his soup.

out of    〜から、〜の中から外へ
mulled wine     甘味と香料を加えて温めたワイン
ladle (out) soup into the plates
                        スープを皿によそい分ける。
ladle        (スープなど)を(玉しゃくしなどで)よそう、くむ(out)

 

鉄かぶとで、
今でも爺さんは[甘味と香料を加えた]温めたワインを飲んでいたし、
また、時にはスープを注いだりしていた。

そして最後、日本語では・・・
『かぶとは、いまだにワインをあたためるのに使ったり、ときにはそれに
 スープを注いだりする。』

 

仏で、ワインやスープの器として使っていた鉄かぶと、
英では、ワインの器と、スープの器、になり、(変化無し)
日では、とうとうワインを温める鍋代わりになり、スープの器になりました。


ギョーム爺さん、鉄かぶとを鍋代わりにはしてなかったので、良かった!

 

 その4・英語版で削除されていた文章(一番最初に出て来る箇所) 

 

講談社文庫p21・ 8行目の前

Ainsi la vie d'Angelique de Sancé de Monteloup commença
sous le signe de l'Ogre, des fantômes et des brigands.

 

ainsi             ア   = in this way,thus ,so そのように、そうすれば、たとえば
vie     ヴイ    = life   生命、命、活気,活力、元気、生活、人生
commença コマサ 直接法単純過去 il ・・・, commencer = bigin,start, 始まる、始める
sous    ス    = under  、⇔ sur(上) 〜の下に、の中に、の時代に、のせいで
signe    スイニ = sign  しるし、きざし、特徴、合図、記号
sous le signe de 〜  〜の星の元に、〜の影響の元に、〜の雰囲気で
ogre    オグ  人食い鬼、(文)鬼のように残忍な人
fantôme   フントム  幽霊、亡霊
brigands  ブリガ   悪党

 

このようにして、モントルーのアンジェリク・ドゥ・サンセの人生は、
鬼畜や亡霊や悪党達の影響を受けながら始まったのだった。

 

削除しなければいけなかった理由は何なんでしょう?

 

注・・・ 驚きの事実が判明(下の「ニュース」に登場するKeiさんの調査で判明)

✳️リタ・バーリッスが訳したアンジェリクは、原書2巻だけだった! 

  殆どの巻は、Marguerite Barnette  が 訳していました。

  Monroe Stearns が少しだけ訳したバージョンもあります。

 

つまり、リタ・バーリッスは原書2巻しか見ていないわけです。

 原書2巻  " Angelique Marquise des Anges "
       " Le chaemin de Versailles "

は、講談社文庫版の1〜3巻にあたります。

「はだしの女侯爵」上・中・下    です。

だから、この文章を読んで、「何じゃ?こりゃ?』と思った可能性はあったかもしれません。
どんどん先にいく程に、怒濤の展開があるなんて、想像もできませんから。

 

 詳しい事は、Kei さん、(叶圭さん)のサイトをご覧下さいね。

        とても良く判ります。

         リンク: 流澄苑 - Angelique:タイトル.

 

 

🚩完全版の出だしの、10ページの中で、

 ほんの少し、<重箱の隅を>つついてみました

 

こうしてみてみると、
この出だしは、正にアンジェリクの行く末を暗示していたのだな、
と今更ながら強く感じます。

ジル・ド・レに代表される鬼畜のような極悪非道の輩。
城に出る幽霊。
乱暴狼藉を働く兵士。
「よろいのジャン」の誕生の経緯。
ギョームの持っている異国の品々・・・

 

✳️完全版の加筆では、

アンジェリク達は、ギョーム・リュッツェンから

ローマ帝国について話を聞き、更にその先にはトルコがある事を聞いた、
という箇所があります。

 

中世フランスにおける乳母の役割や、子供の地位など、
アンジェリクより後の、18世紀の子捨てや乳母についての事情が、
こちらに詳しく書かれています。参考にして下さい。
真ん中あたりです。相当悲惨な話ですが。。。。。

リンク: ジャン・ジャック・ルソー『エミール』.

Spain_czech_german

 



Russia_france_greece

 

 

 

 

 

 

 

ニュースです!

 

 

 

 

[Kei さん} から教えて頂きました。

 

Amazon fr. で2009年5月6日から完全版発売開始です。

 

 

 

 

さらに、ドイツ語版の「完全版」は、既に紀伊国屋や日本のAmazon.co.jp で
既に取り扱っているという事です。

 

 

 

 

ということは、フランス語の「完全版」も、
2009年に刊行予定と言う英語版の「完全版」も、
日本のアマゾン(洋書部門)で取り扱う日が来るかもしれない、ということですね。

 

 

 

 

その日が早く来る事を願っています。

 

 

 

 

なお、このAmazon fr.の完全版、出版社は、

 

 

「Archipel   (アルシペル)  群島、列島、諸島、群れ」

 

 

 

 

「Archange   (アルカーンジュ) 大天使 」 のものとは値段が違う事から、
多分装丁なども違うのではないかと思われます。
Archange は豪華版、Archipel は通常版、という感じではないでしょうか。

 

 

 

 

2巻、注文しましたので、届いたらその違いを書くつもりです。
届くのは5月末頃になりそうです。

 

    5月7日追記 ; Amazon fr. より連絡がありました。
                     刊行が遅れている。5月末刊行、6月中旬発送だそうです。
                      遅れるのには慣れてますし、待つのも・・・ね。

 

    更に追記   :「Friends of Angelique からのメール」

 

               Archange 版は5巻で終了し、

 

               上のArchipel のものが仏語版の唯一の版となる・・・

 

               こんなメッセージが届きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Amazon fr.

 

"Angelique, Marquise des Anges"

 

 

"Angelique, la Fiancée Vendue "

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1ユーロ130円で計算すると、

 

 

通常は1冊 18.5ユーロ(×130 円)= 2405円

送料2冊で 16.8ユーロ(×130円)= 2184円

 

 

2冊の合計 53.8ユーロ = 6994円

 

 

 

 

第2巻目のタイトルは、Archange版とは異なっています。

 

Archange は、「トゥールーズの結婚」でした。

 

 

la Fiancée Vendue  =  売られた婚約者

 

         (買われた花嫁・と言うような感じですか)

 

 

 

 

 

 

 

 

Amazon.co.jp のドイツ語版

 

 

 

 

リンク: Amazon.co.jp: 「Anne Golon: Anglique」シリーズ.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Amazon fr. の表紙も、(写真がないので判らないのですが)こんな感じなのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

      Kei さん(叶圭さん)のサイトに詳しく記載されています。

 

      どうぞご覧下さい。

 

 

 

      リンク: 流澄苑 - 完全版アンジェリク.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2009年2月19日 (木)

完全版をフランス語で読む (2)

 

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二人で入門書を読む傍ら、
片っ端から単語を引いて「完全版」を訳し始めた時、
最終巻は別にして、その他の巻に関しては、
英語版で削除された部分と完全版で加筆された部分を一生懸命訳せば、
あとは講談社の井上さんの訳があるのだから楽勝なのではないか。
そんな風に考えていました。

大間違いでした!!
参考程度にしかならない!!

入門書を読んでいる、そんな程度のフランス語力です。
それでもはっきり判る違い。
誤訳あり、
原文の何処を探しても見当たらない文章あり。(この理由は後日判明)
混乱しながら訳していたのです。

余りの違いに、結局、4冊を比べ合わせながら読み進む事となったのです。

旧アンジェリク(仏語)
英語版アンジェリク(リタ・バーリッス訳)
講談社版アンジェリク(井上一夫訳)
アンジェリク完全版(仏語)


この4冊です。

旧アンジェリクからリタ・バーリッスのアンジェリクに英訳される過程で、
随分文字数が増えている。
(翻訳すると文字数は増えるそうですが、この場合は、何倍にもなっている)
原文にない表現が随分多い。
原文はもっとシンプルなのに。

更にもう一つ、リタ・バーリッスは時間を十分貰えなかったのか、
見直す事もしなかった感じで、英語としても辻褄の合わない文章が
見受けられる。
その訳の判らない文章を、井上さんは何とか辻褄を合わせようと努力されたようで、
仕方なく別の表現に置き換えて翻訳された。
その結果、原文とは違う文章になってしまった。

この比較作業は、さながら推理小説の謎解きをしているようで、
一時は重点がこちらの方へ傾いてしまっていた程、面白かったのです。

これら全ての疑問(誤訳以外の)は、
「翻訳仏文法」を読んだ時に解決されました♪


*****

アンジェリクを訳す為に必要最小限のテキストを紹介します。
あくまでアンジェリクを訳す事だけを目標にしていますが、
全部で4冊(or3冊)読めば、訳す事が出来るようになります。



1)「フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!」

清岡智比古 著   白水社  定価 1500円+税

(現在、CD付きの改訂版が出ています。1600円+税)
         
フランス語入門書としては、とにかく簡単である事。
読み易く、挫折しないもの。序でに、色刷りであること。         
私が初めて1冊読み終える事が出来た記念すべき本です♪
生真面目な人には向かないかもしれませんが・・・
超初心者向けです。

2)ケータイ[ 万能 ] フランス語文法
  久松健一 著  駿河台出版社  定価  1600円+税
少しでもフランス語の心得のある方は、これ1冊でOK 。

3)翻訳仏文法 上・下
鷲見洋一 著  ちくま学芸文庫 上・下 各 1400円+税

とにかく、目から鱗の本でした。
フランス語から日本語へ、あるいは日本語からフランス語へ、       
驚くべき事実を初めて知る事となりました。必読です!


まず、フラ語入門を読んだ段階で、アンジェリクを1〜2ページ訳してみます。
訳せなくはありません。
ただ、誤訳もあり、手に負えない部分も出て来るかと思います。

そんな経験を元に、次の「ケータイ万能フランス語文法」を読みます。
そうすると、訳す過程で困難を極めた部分の解決法がきっと見つかるはずです。
疑問解消しながら読む事で、興味が続き、挫折も無く読み終える事が出来るでしょう。
何も、全て覚える必要はありません。
何処に何が書いてあるかを覚える程度で良いのです。
あとは、訳す過程で判らなくなった時々に、本を開いて探し当てれば良いだけです。

そして、最初に訳した1〜2ページを再度訳し直してみましょう。
結構良い日本語になるはずです。
この2冊のテキストは、あくまで1例です。

が、最後の「翻訳仏文法」は必読ですよ♪♪

凄まじい数の例文がありますが、興味の湧いたものだけ読んで、
残りは無視して先へ進みましょう。
私達が訳すのは「アンジェリク」だけなのですから。
大事なところに線引きしながら読む事をお勧めします。
今後何度も読み返す事となるでしょうから。

上で『目から鱗の本』だと書きましたが、
こうなる為には、まずほんの少しでも
フランス語を訳した経験がなければ、鱗も落ちません。
だから、入門時点で1回、中級時点で1回、同じ文章を訳してみる事を
お勧めしているのです。



読み終えた時に感じるのは、
「わぁ!これで楽に訳せるワ!!」か、
「うわっっ!!ちょっと大変そう!」か、
          どちらでしょうね??(^_^) 

そして最後に必要なもの、そして、最重要なもの。
それは、あなたの日本語力です。
結局はそこへ行き着きます。

「アンジェリク」を訳す事、
それは私にとっては、想像以上に楽しい経験でした。
時間がもっとあれば・・・と、残念に思っています。



*****

次は辞書です。

紙の辞書1冊で訳し始めた私、1冊では意味の判らない単語も出て来ます。
また、フランス語の動詞はうんざりする程変化します。
(テキストには簡単だと書いてありますが・・・??)
動詞の変化形を覚えきれていない初心者にとっては、辞書引きも、
頻繁に巻末の動詞活用表のお世話にならなければいけなかったりするので、
結構時間がかかります。

しばらく頑張りましたが、結局電子辞書を買うことになりました。
フランス語の電子辞書としては、カシオのEX-word 以外の選択肢はありません。
他社の電子辞書に搭載されている仏語辞書は、プチロワイヤル仏和・和仏しかなく、
とても役立つとは思えないからです。

丁度、カシオ EX-word  2008年モデル [ XD−GP7250 ] 

http://casio.jp/exword/products/XD-GP7250/

が発売開始になった時でもあったので、これを購入。
とても便利です。気に入っています。
発売開始で値段は高い頃でしたが、検索し続けて、
@nifty ストアで  36,230円で購入。
2009年2月現在、最安値で 30,890円。
2009年モデル [ XD-GF7250 ] が3月に発売予定。

http://casio.jp/exword/products/XD-GF7250/

内容も少し変化しています。
値段は最安値で 39,000円。(2009年2月現在)
発売直後に調べれば、もう少し安いSHOPもあるかもしれません。

今、フランス語の辞書を全く持っていない方なら、
第一の選択肢として電子辞書の購入、ということも考えられますが、
既に仏語辞書をお持ちならば、まずその辞書で訳し始めてみるのが一番良いと思います。

訳しながら、その後の事を考えて下さい。
もう1冊辞書を買い足すのか、私のように電子辞書に飛びつくのか、
考える時間はいくらでもあります。

また、手持ちの辞書で調べきれない単語は、
翻訳サイトのメンバーに尋ねる事が出来る訳ですから、
まずは、紙の辞書1冊で開始してみましょう♪


*****


翻訳仏文法 (上)・(下) について

上で、この本はアンジェリクを訳すにあたって必読であると書きました。
それ以外にも、これまで思いもしなかった事が記載されていて、
目から鱗が落ちる、と。

フランス映画を観ていて、
『フランス人って何て難解な言葉で喋っているんだろう、
何言ってるのかもうひとつ判らない。フランスに生まれなくて良かった!』
などと思っていたのですが、
何の事はない、字幕翻訳者が力不足のため、単語をそのまま直訳・羅列していた為に
難解な台詞になってしまっていただけの事だったのです。

フランス語は、そのまま日本語に訳せない言語だったのです。
ね、目から鱗でしょ?

今まで、『コーランは、翻訳された言葉では決してその真意を掴みとる事は出来ない。』
という言葉を聞いて、『へぇ〜〜〜!そうなんだ!』と、何となく感心していたのですが、
コーランに限らず、ある言語から別の言語へ翻訳するという行為は、
どんな言語であれ、元来の意味を失う危険性がある、という事だったのです。

つまり、原書を読む事でしか判らないものがある、という事。
そして、フランス語の特性、<以下は本からの引用と、感想(?)>

 

🚩フランス語はドイツ語や英語に比べて語彙の数がずっと少なく、
その分だけ個々の単語が多義的になり、時と場合によっては
意味がつかみ難い。
 一つの単語には一つの訳語が対応すると思い込んでいると
ひどい誤訳をする恐れがある。🚩

      
      うわっ!


🚩フランス語は抽象性の強い原語である 

<例>tenir  という動詞、様々な意味を持っているけれど<多義性>

(グラスを)持つ、(家を)きちんとする、 などという、
日本語では全く別な表現のものが、この一つの動詞に内包されている。🚩


      うぇぇぇ〜〜〜!


🚩訳しにくい名詞
たった一語でも優に一個の文に匹敵するほどの情報を含んでいるものがある。

そうした名詞は、ただ機械的に日本語の名詞に置き換えても翻訳として意味をなさない。
むしろ名詞が内包している情報そのものに目をむけて、直接その情報を訳出するようにすべきである。🚩


       なんか・・・ねぇ。。。


🚩良い翻訳は言葉を節約し、必要とあらば原文の切り捨てもおこなう。
自然にまかせていると、訳文はどうしても長く説明的になりがちだからである。🚩


       えぇ〜〜〜!そうなの?


🚩他国の翻訳と比べるとわれわれ日本人は省略をしなさすぎるきらいすらある。
漢文の訓読とおなじで、原典の全ての単語をいちいち日本語に直さないと
不安になるらしいのだ。訳文をなるべく短く引き締めるためにも、たまには
副詞くらい抜かして訳してみるとよい。



       翻訳って、そんなんでいいのか!


 
上記、僅か5項目を取りあげただけでも、フランス語と日本語の間にある
深い溝と、翻訳というものの正体に気付かれた事でしょう。
異種類の原語だったのですね。

そして、リタ・バーリッスという人は、
翻訳道に則って、「旧版アンンジェリク」・原書2巻分を英訳したのです。
  <リタ・バーリッスが訳したのは、最初の2巻だけです>

内包した意味、文から想起した情報を加筆し、また削除も行った、という事だったんですね。
そして、翻訳書を読むという事は、こんな風に、
原文とは変わってしまったものを読む、ということだったのです。
極端な表現をすれば、翻訳者の著作物。。。


さて、「翻訳仏文法」を読むのは必須行程ですが、
此処に書かれている事をそのまま実行しようとしている訳ではありません。
あくまで、日本語とフランス語の違いを知識として理解した上で、
私達なりの訳し方を見つけて行こうとしています。

大切な事は、アン・ゴロンさんの意志。
「原文に忠実に」です。

翻訳仏文法と、「原文に忠実に」・・・・・距離が遠い・・・・・

原文を大切にしながら、日本語としても違和感のない翻訳を探し当てながら、
訳していきたいものです。

 

*****

 

次回予告   

  「完全版への第一歩」
       内容: ファンタン・ロジールは  「ばあや」  ではない etc

次次回

    「アンジェリク完全版」原書注文方法
       現在、原書注文ルートが停滞している様子です。
       また、第6巻の刊行は延期になっています。

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2009年1月 8日 (木)

完全版をフランス語で読む(1)

 

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アンジェリクと出会ってから、
毎年、『アンジェリクを原書で読みたい。』という熱病にかかり、
フランス語の勉強を始めては挫折する、という事を繰り返してきました。
最後あたりは、文字通り「三日坊主」でした。

 

2008年、日本語訳での出版を待っていたのでは、
最終巻を手に取る前にこの世を去っているだろうという想いに捕われ始めました。

 

にもかかわらず、
『これからフランス語を勉強して、完全版を原書で読む』と、ある人が言い出したとき、
それでもまだ私は、”度重なる挫折の経験”から、その無謀な試みを止めたものです。

 

意志強固なその人は、説得されるどころか、反対に私を励ましてきたのです。
『一緒にフランス語の勉強を始めよう!』と。
のろのろと立ち上がった私は、『うん、一緒に頑張ろうね!』と答えました。
「大丈夫だろうか? でも、最終巻を確実に読むには、それしか方法がない・・・」

 

そして考え始めました。
アンジェリクの原書を手にした人達の事を。

 

日本中の『完全版を原書で読もう』としている人達が、
同じページの同じ単語を引いていると言う無駄な時間と労力について。

 

引いた単語を共有出来るようにしてはどうだろうか、と。

 

その思いは、少しずつ形をとり始め、
アンジェリク完全版の翻訳サイト(非公開・メンバー制)が誕生しました。

  

🚩著作権の問題があるので非公開にします

 

(アン・ゴロンさんへ僅かでも還元できるように) 
既に原書を購入済みか、今後購入予定のある人が参加可能。

  

取り敢えずの目標は「最終巻・アンジェリクとフランス王国」を訳すこと

 

何年後かに最終巻を手に入れるまでの期間で
フランス語の勉強と、第1巻からの翻訳を、練習がてら行う。

この翻訳サイトは次世代に引き継いで、いつの日か全巻の日本語訳を完成させる

      

翻訳サイトと称していますが、全て完成した暁には、

『完全版を読む為の単語集』が出来上がっているはずです。

第1サイト 1巻〜3巻

 第2サイト 4巻〜6巻

こんな感じで、3巻ごとに1サイト作っています。

 

サイトの内訳は、

1ページごとに
原文・単語・直訳・翻訳 という構成で、
日本語訳だけで読むページもあります。

 

単語も直訳も残していますので、訪れた方は、
単語を頼りにフランス語で読む事も出来、
また、日本語だけで読む事も出来ます。
直訳それ自体、フランス語そのものを感じ取れる事から、
結構楽しめます。(時には笑ってしまう事も。。。)

誰でもいつでも、誤りの訂正が出来ますから、
時が過ぎる程に、より良い日本語訳になって行く事を期待しています。

 

1巻あたり約300ページ。
30人いれば、1人10ページ訳せば1巻終える事が出来るのです。

 

ノルマもペースもありません。
暇ができた時にふらりと立ち寄り、単語の数個でも引いて残して行く。
そんな感じでも構わないのです。
勿論、ガンガン訳してもらっても結構。

 

個々人の都合優先です。
かく言う私自身が、2008年は個人的事情で、
殆ど活動出来ていません(^_^;)

 

○ これからフランス語の勉強を始めようとしている方、大歓迎です。
  初心者大歓迎の理由は、次回述べます。

○ フランス語まかせて!という方、
  今更言うまでもない事ですが、あなたが必要です。

○ 訳す人だけを必要としている訳ではありません。
  ルイ14世時代の事情に詳しい人、
  どうか参加して下さい。
  邦訳時、適当な訳語が思いつけず困っています。
  人物の地位と、それに対応した言葉遣いなど。。

○ フランス語ではなく、日本語に強い人、
  どうか参加して下さい。
  類語辞典を調べてみても、余り役に立ちません。
  もっと良い表現があるはずなのに、ボキャブラリーが貧弱で、
  日本語がスムーズに出てきません。お手伝い下さい。

○ 出来上がった日本語訳だけを読みたい方、
  どうか原書をお買い求め下さい。
  そして、参加表明して下さい。
  原書購入のお手伝い致します。(後日記載します)

 

この翻訳サイトを次の世代に引き継いで、
アンジェリクという最高の物語をいつまでも残して行きましょう。

 

少しでも興味を持たれた方、質問など、サイドバーの「メール送信」をクリックしてご連絡下さいね。

Gray_clear_small_6

 




 

 

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2008年5月21日 (水)

著者名について

 

Aorsa

アンジェリクの著者は、アン・ゴロンさんただ一人です。

なのに、上の画像にあるように、

仏語版では Anne et Serge Golon

英語版では Sergeanne Golon

日本語版では、両者の中間をとって  S&A ・ゴロン

 

(右上は新装版、二人の名前を使うのはフランス式、セルジュが先なのは英語式・・・?
左下の文庫版では、フランス式も取り入れて、随分賑やかになっていますね。)

セルジュが亡くなった後も、著者名は、そのまま使い続けられました。

その理由は、「女性の名前では、販売戦略上不利になる」というところから、
便宜的につけられた、いわば単なる符号のようなものだったからです。

特に英語版は、奇妙な感じがします。

この間の事情は、" The World of Angélique "に詳しく記載されています。

見落としている方の為に、訳してみました。

正確な文章を読みたい方は、原文をお読み下さいね!  (^_^) 

 

" The World of Angélique " は、
Internet Explorer や Safari  でしか見る事が出来ないようです。
Firefox などでは真っ黒な画面しか出ません。

 

*****  *****  *****  *****  *****

「アン・ゴロンなのか、サージャン・ゴロンなのか」

 

サージャン・ゴロンは実在しません。

でも、今までに販売された1億5000万部を超える本の大多数が、
アンジェリクの著者として、「サージャン・ゴロン」の名の使用を
余儀なくされていたのです。

「サージャン・ゴロン」と言う名前は、とても奇妙な、
文学上の妥協の産物だといっても差し支えないでしょう。

一番最初のアンジェリクが、1956年にドイツで出版された後、
パリのアン・ゴロンのエージェンシーは、フランス版に関しては、
表紙に女性の名前があるのは、販売促進上不都合だ、との判断を下しました。

ターゲットとする読者層が、「アンジェリク」の著者が男性だと考えたとしたら、
この本は、もっと真実味を帯びるだろうし、すんなり受け入れる事が出来る。
そう、エージェンシーは夫妻に説明したのです。

セルジュは妻アンに協力し、重要な、細部にわたる調査を手伝い、
その結果、それは「アンジェリク」の歴史的精度を高める事となったし、
また、物語の筋を活き活きとしたものにする為に、
難しい記号論理学を取り入れた、ということだったのですが、

エージェンシーは、セルジュあってこその著作だった、とみなしたかったのです.。

アンは、気にしませんでした。
大切なのは夫と子供達だけだったし、
事実、彼女の本は、貧困から逃れる手立てとなっていたのです。

セルジュは、これは妻の著作物なのだと言い、拒絶しました。

彼は調査に寄与したけれど、それを証明する物は何も無かったし、
書いてもいない人物を、著者として表紙に載せたからといって、
そんな事に関心を寄せる人が居るとは思えなかったのです。

セルジュは、妻の才能を誇りに思っていました。
登場人物の創造、複雑な筋、きちんと配置された構想や、構造。
作家として必要不可欠の創作力、それを妻の天賦の才能であり、
執筆者として欠く事の出来ない特性であると考えていたのです。

一方、彼自身としてはその間、科学や鉱山、地質学に熱中していて、
その方面での数多くの計画を立てていました。

エージェンシーとの歩み寄りの結果、フランスでは1957年、
「アンジェリク」は、" Anne et Serge Golon " の名で出版されました。

そしてアンにもセルジュにも何の相談も無いまま、エージェンシーは、
" Sergeanne Golon " の名で、英訳版を刊行する決定を下したのです。

その事実は、この英訳版がベストセラーになってしまうまで二人に知らされる事は無く、
エージェンシーの弁明は、
「英語圏での販売促進の為には、その方が良かった」というものでした。

英語版において、著者についての情報が全くなくて、
そして、英語圏のアンジェリクの読者が、
著者の本当の正体を未だ知らない、というのは、こういう理由からなのです。

 

実際のところは、「ゴロン」それ自体が仮名なのです。

 

セルジュ・ゴロンの本名は、 Vsevolod Sergeivitch Goloubinoff 。
(フセヴォロド・セルゲイヴィッチ・ゴルビノフ)

 

セルジュは、読み易くする為に、Golon に縮めました。

 

アンの誕生時につけられた名前は、
Simone Changeux (シモーヌ・シャンジュー)。

現在のように、世界中に知られる著名人となるまでは、
長年に渡り、数多くのペンネームを使ってきました。

家族や身近な友人達は、彼女の事を、
以前のペンネームから、Joelle (ジョエル)と呼びます。
セルジュが、そう呼んでいたからです。

このウェブサイトでは、名前を統一して、彼女をアン・ゴロンと呼ぶ事にします。

 

以上、" The World of Angélique " より

 

*****  *****  *****  *****  *****

 

講談社文庫第1巻目に、1993年11月付けの
アン・ゴロンさんの『まえがきに代えて』という文章があります。

夫セルジュが亡くなって、この時点で21年経っていますが、
これを読む限りでは、セルジュを原作者として同等に扱っています。

まだ件のエージェンシーと袂を分かつ前だったのでしょうか。

ただ、『作者は私、妻のアン』という表現もちゃんとあり、
一応、大切な真実も織り込まれています。

 

でも、こんな事、あんな事、全ては

" Anne didn't care "・・・だったんでしょうね・・・

" Anne et Serge Golon "
名義の作品は他にもあります。

     2012年に3巻刊行されるようです [ Archange International の予定表より]

Anneorsa_small_clear






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2008年3月28日 (金)

アンジェリク完全版、その概要と最終巻について

 

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この記事は、小説アンジェリク(講談社版)を既に読み終えている方を対象にした記事です。

少し下の矢印()以下は、ネタバレを含みますのでご注意下さいね。

 

これは、[ Friends of Angelique ]

2008年3月22日付け Steve Hall さんのメッセージの要約と

2008年3月26日付け Isabelle de ottawa さんのメッセージ

を簡単にまとめたものです。

Isabelle さんのメッセージは、フランスの Sandrine さんのサイト、

www.marquisedesanges.net からの情報を、英語に訳したものです。

 


✳️Steve Hall さんのメッセージの一部分✳️

Angélique L'integrale (アンジェリク*完全版)とは、
アンジェリクの物語、最初から最後まで、全て「新バージョン」の物語のことです。

アン・ゴロンさんが、この厖大な作業に着手したのは、
物語前半で書き記した多くの事柄が、後半に不可欠なものであったにもかかわらず、
様々な出版社がそれらを削除してしまい、
あろうことか、余分な加筆までが行われた事を知ったからなのです。

『ケベック』からはかなりの量が、
アン本人ではなく、他の人々によって、前方へと移動させられてしまいました。

また、他の理由もあったのです。
物語の進行や、キャラクターの更なる展開を目指したからでもあるのです。

つまり、完全版アンジェリクとは、基本的に、「 author's cut 」・・・
まあ、ディレクターズ・カットのようなものなのです。
著者のアンが、本当に読んで欲しいと願っている「アンジェリク」、
そのものなのです。

 

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現在、フランスでは5巻が刊行済みです。

第1巻、アンジェリクがジョフレと結婚するまで。

これは、英語版から削除された部分を復活させると共に、
キャラクターの描写を更に膨らませています。

アメリカへ家出しようとしたアンジェリクとニコラが、
兄のジョンによって、小児性愛者の司祭の手から助け出された事とか、
森の魔女として迫害を受けているメリュジーヌから、薬草学や魔術を学んだ事など。。

第2巻、トゥールーズでのアンジェリクとジョフレの時間。

アンは、アンジェリクとジョフレが離ればなれになる前に、
幸せに暮らす時間を充分与えてやりたかったので、多くを書き加えました。
愛の目覚めと、その愛が深まってゆく様を、詳述したのです。

第3巻、アンの、歴史上の出来事への深い知識と関心を反映し、
ルイ14世とマリー・テレーズの結婚と、それにまつわる催しの詳細。
(勿論、アンジェリクの背景として)

第4巻、ジョフレの裁判と死。
そして、奇跡の宮廷でのアンジェリクとニコラの終焉。

第5巻、赤仮面亭での悲劇の直前まで。

 

第6巻、未刊ですが、フィリップの死で終わります。

 

原書に関しては、年に4巻の刊行が計画されています。

旧版アンジェリクを書き直すと共に、

更にまた、物語を完成させる為に、アンは、

 " Victory of Angelique " の後に、
2・3巻の物語を(続編のことですね♪)計画しています。

この最終巻では、アンジェリクもジョフレもフランスへ戻ります。

[現在、アン・ゴロンさんはとてもお元気で、第6巻・第7巻を、

昼夜を問わず、精力的に執筆されています。]



✳️ここからは、カナダ・オタワ在住のイザベルさんのメッセージです。✳️

[ Info taken from the marquisedesanges.net: ]

2008年3月、パリでのアン・ゴロンさんへのインタビューより

 

✳️最終巻、『アンジェリクとフランス王国』は、

1685年、「ナントの勅令」の廃止の頃に終了します。

 

✳️アンジェリクは、フランスのフォンテーヌブロー城でのこの法令廃止に関わるでしょう。

(ナントの勅令廃止は、新教徒にとっては由々しい事態なので、  
 多分、廃止に抵抗する為に、また、新教徒を援護する為に関わりを持つのだと思われます。)

 

✳️「プラハの謎」は、この物語上、そんなに重要な事柄ではなかったのです、

アン・ゴロンさんは、
旧作・ケベックで、プラハについて書いてしまった事を後悔しています。


✳️物語が1685年に終わる事から、


『アンジェリクが齢を重ねてゆく姿』を見る事はありません。

(完全版で訂正された年齢では、アンジェリクは1639年生まれ。     
物語終了時、46歳になっています)

 

⁂ ⁂ ⁂    ⁂ ⁂ ⁂


1598年4月13日、フランス国王アンリ4世がナントで発した勅令。
   (ナントの王令)

新教徒(ユグノー)の信仰の自由と政治上の平等を 

<条件付きながら>認めたもので、ユグノー戦争を終結させたが、
 その内容は信仰の自由からほど遠く、決定的にユグノーに不利であったが、
 カトリック勢力の不満は甚だしく、
翌年2月、アンリ4世は、パリ高等法院に対し、強硬措置をとらねばならなかった。
ルーアン高等法院に至っては、1609年まで登録を遅らせていた。



1629年、宰相リシュリューは、武力でユグノーの政治力を砕いて、
勅令中の安全地帯に関する条項を無効化した。

   [アレー勅令]


1685年、ルイ14世は全条項を廃止して、
ユグノーの宗教的、市民的な自由を全面的に剥奪した。

   [フォンテンブロー勅令]

   

このプロテスタント弾圧の再開は、諸国の反撃を招き、ファルツ戦争を引き起こし、
国内では、プロテスタントの反抗、カミザール戦争が展開し、王の威光は落日へと向かった。

 

  ⁂ [カミザール戦争]

1702年7月以来、南フランス下ラングドックのセベンヌ山岳地帯に
展開されたユグノー農民・小職人の反乱。
1705年までに殆ど鎮圧されたが、その後1710年まで、
散発的ながら根強い戦いが続いた。
カミザールとは、肌着の意味。

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2008年2月24日 (日)

Friends of Angelique

 

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Friends of Angelique とは、アメリカYahoo グループの

アンジェリク・メーリングリストです。

アン・ゴロンさんと、娘のナジャさんの活動を支援する目的で設立されました。

メンバーは、世界各国のアンジェリクファンで、殆ど毎日の様に、色々なメールが届きます。

アンジェリク関連のサイトなら、大抵[Friends of Angelique] についての記載があるはずです。

 

アメリカのYahoo に登録をしなければいけない事と、

やって来るメールが英語だと言う事で、敬遠されていませんか?

英語が苦手で、メッセージの内容がぼんやりとしか判らなくても、・・・
       ・・・ ☆ 私のことです ☆ ・・・

 

これは、アンジェリクに興味のある方に、最もお勧めのグループです。

アンジェリクに関する最新の情報、アン・ゴロンさんの近況、

数々のサイトへのリンク、数多くの写真etc.

 

今は、2008年2月。

この時点での最新情報は、、、

✳️完全版アンジェリク、刊行確定している国

チェコ・ギリシャ・スペイン・ロシア・ドイツ

 

✳️フランス語の完全版アンジェリク第4巻・第5巻

2008年3月、パリ・ブックフェアにて発売。

 

✳️2008年 

アン・ゴロンさん、3月17日から3月20日までパリに滞在。

パリ・ブックフェア、Les Editions du Refuge のブースに

3月18日・3月19日、午後3時から来訪予定。

そして、4月終わりから、5月第1週には、

ジュネーブ・ブックフェアの為に、スイス滞在。

 

✳️「3月のパリ・ブックフェアで逢いましょう」

と言う各国からのメッセージが、今飛び交っています。

 

✳️ジョフレ役、フィリップ役・・・誰がぴったりか・・・

この、見慣れた、聞き慣れた、答えの出ないメッセージも、

途切れる事無く続いています。

 

。。。。。。。。。。

 

興味、湧いてきました?

晴れてメンバーになった時には、

この名前で送られて来るメッセージに注目して下さい。

❤ tikva golon  ・・・これは、アン・ゴロンさんの娘のナジャさんの事です。
❤ archange   ・・・ナジャさんが昔使っていた名前です。

          過去のメッセージを見る時に、気をつけて見て下さい。

❤ Joyce M(urphy) または、 Gardencraft   ・・・会長

❤ Steve Hall  ・・・  副会長 

❤ J Anna Ludlow  ・・・   事務長

          アンジェリクの本の注文は、Anna さんを通すのが一番確実です。

          英国在住

          2007年7月28日付けの" To order the new book " をご覧下さい。

❤ Harvey  J. Adkins ・・・初代会長、故人。
   
ゴロン一家を物心両面から支えてこられました。

 

。。。。。。。。。。

 

では、入会方法を簡単に記します。

       Yahoo! Groups [ Friends of Angelique ]

 

このページのアン・ゴロンさんの写真の上、青い色で

        Join This Group ! 

これをクリック。

ページ右側に Sign in to Yahoo ! とあります。

未登録の人は、下の方、

    Don't have a Yahoo ! ID ?
     の Sign Up をクリック。


登録画面が出てきました!

後は、日本のYahoo ! と全く同じです。

不安な方は、ブラウザの新規ウィンドウを開き、

英語翻訳サイトに判らない単語・文章を入れて翻訳しながら先へ進めて下さい。

 

☆ 最初のサインアップページで、短い(挨拶?)文の記入を求められます。

何か短い文章を記入して下さいね。

 

。。。。。。。。。。

 

これで、もうあなたは、Friends of Angelique のメンバーです。

アン・ゴロンさんの支援者になったという事でもあります。

いつか何らかの形で、支援の気持ちを表す機会が訪れますように。

 

< アン・ゴロンさんへのファンレター・原書購入・Frapper Mapへの記入。。etc.>

< アン・ゴロンさんのメールアドレスは、2007年6月1日付けの

 メッセージNo, 5010  差出人tikva golon  件名 Re.  Just Received  に

記載されています。[ 5010 ]を検索窓に記入して探して下さいね。>

 

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2007年10月25日 (木)

木原敏江作・アンジェリク

 

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木原敏江さんは、1948年生まれ。1969年に漫画家としてデビュー。

「アンジェリク」は 木原さん29歳、デビュー8年目の作品です。

1977年〜1979年にかけてプリンセスで掲載されました。

同時期の作品に、大作「摩利と新吾」(1977〜1984)があります。

 

その後、秋田書店より3度単行本化されました。

1.  昭和53年 7月 プリンセスコミックス 全5巻

2.  平成 元年10月 ハードカバー・豪華版 全4巻

3.  平成 7年 6月 文庫版        全3巻

 

 

*****

 

 

これから手に入れて読んでみようか、と言う方に・・・

全て中古本として出回っていますが、「文庫版」のみ現在も販売中ですので、
新品で手に入れる事が出来ます。定価660円。

この「文庫版(全3巻)」は、各巻豪華な解説付き。
オークションでの価格も1冊100円から400円程度。
見開きにハードカバー版で表紙に使われていたカラー絵が各巻付いています。
一番のお勧めです。

 

「プリンセスコミックス(全5巻)」は発行年度が古い事もあり、本そのものも古い感じがします。

 

「ハードカバー・豪華版(全4巻)」は表紙だけでなく、
各巻見開きに大きな美しい絵がついていてとても豪華で、美しいのですが、
読む事だけを考えると、本自体が大きく、表紙が固くて読み難いと言う欠点があります。
でも、愛蔵用としてとっておくには良いかもしれません。

 

「プリンセスコミックス」も、「ハードカバー・豪華版」も、
共にマンガ本体の部分の紙質が悪く、ページをめくる時の感触が、文庫版より劣っています。

 

結局、私はハードカバーの絵を鑑賞したのみで、実際に読んだのは文庫版でした。

 

*****

 

小説を先に読んでしまった人にとっては、
このマンガを読むのは少しばかり苦痛を伴うかもしれません。

小説26巻読む間に、登場人物のイメージが出来上がってしまっていて、
このマンガの、小説とは違うストーリー展開と人物描写に、
馴染めないまま読み終えてしまう事になる可能性大です。。

 

でも、この「マンガのアンジェリク」は、あくまでも原作を元に作り上げた”木原敏江ワールド”なのです。

『フィリップの死』を区切りと考えると、原作では第4巻の終わりがこれに相当します。
でもまだ、残り22巻分もあるのです。

原作の最初の部分のみを、短いマンガで纏め上げたこの木原パワーは大変なもので、
二人の人物を一人に合体させるかと思えば、主人公の結婚相手まで変わっていたり、
これ以上詳しくは書けませんが、とにかく、小説とマンガとを是非読み比べて頂きたいと
思います。

 

この木原アンジェリクの存在が無ければ、宝塚も違った形になったのかもしれませんね。

木原アンジェリクの大胆なアレンジが宝塚での劇化にマッチしている、と言う事で、
様々なアイデアをこのマンガから取り入れたそうです。

一度目の劇化『アンジェリク・炎の恋の物語』では、
アンジェリクはマンガより原作に近づけ、
ニコラはマンガでも原作でもなく、新たなイメージで作り上げたと言う事です。
原作とマンガの中間が第一作目。

二度目の劇化『青き薔薇の軍神・アンジェリクⅡ』は、
フィリップが中心となる話なので、原作に近い劇化となったそうですが、
木原さんの、(原作には無いけれど、とても印象深い)ボーフォール公や、
ニコラ達のその後などは、マンガの通りに描かれたと言う事です。

 

マンガ → 映画 → 小説 と言う順序で体験するのが

 

どのジャンルのアンジェリクも一番楽しめるような気がします。

 

*****

 

さて、文庫版お勧めの理由のひとつ、「解説」ですが、

「文庫 1」 荻野アンナさん
「文庫 2」 篠沢秀夫さん
「文庫 3」 旺なつきさん

各人、違う観点から解説に入るのですが、結局「ルイ十四世の存在の偉大さ」
に行き着きます。

ルイ十四世によって始められたアンジェリクの波瀾万丈の人生は、
最後、やはりルイ十四世によって終わらせなければならない。

アンジェリクの上には常にルイ十四世の存在が、黒雲のように覆い被さっている。

小説ファン待望の最終巻「アンジェリクとフランス王国」は、だから、
フランスへ戻ったアンジェリクが再びルイ十四世と対峙する事で
フィナーレを迎えます。

どんな終わり方をするのでしょう?

早く読みたい!

最終巻だけ先に読みたい!♪♪

 

***
***


旺なつきさんは、研究科三年のとき、月組「アンジェリク・炎の恋の物語」で
ボーフォール公の役で出演されたそうです。

そして、この時の月組新人公演「アンジェリク」では、フィリップ役でした。
この新人公演でのジョフレ役は、剣 幸さん。


本公演でのこの二人に関して細かく書くと、

月組「アンジェリク・炎の恋の物語」

第一場 「プロローグ」
      剣 幸  ・・ ロドゴン
      旺なつき ・・ 貴公子
第二場 「裸足の女侯爵」
      剣 幸  ・・ ニコラの少年時代
第四場 「陰謀」
      旺なつき ・・ ボーフォール公
第八場 「ニコラ、パリへ」
      剣 幸  ・・ ロドゴン
第十場A 「ネスルの塔」
      旺なつき ・・ 従臣
第十場B 「ネスルの塔」
      剣 幸  ・・ ロドゴン
第十二場「ルイ十四世の結婚披露」
      旺なつき ・・ 従臣
第十五場「ニコラとの再会」
      旺なつき ・・ 従臣
第十七場「絶望」
      剣 幸  ・・ ロドゴン
第十八場「火刑」
      剣 幸  ・・ 群衆の男
      旺なつき ・・ 刑吏

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2007年9月24日 (月)

2007年9月時点での完全版・原書 について

 

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"Angélique L'integrale " = アンジェリク・完全版(ノーカット版)[原書] です。

 

購入場所は2カ所。英語で注文出来ます。

1. "Archange Internatilnal"   = アン・ゴロンさんの娘、Nadja (ナジャ さんと、

 Iva Garo さん、Regile さんが設立した「アン・ゴロン著作権管理会社」です。

★ archange = 大天使 (ミカエル、ラファエル、ガブリエルなど最高位の天使)

★読み方 ・ アカージュ・アテルナスィヨナル

アン・ゴロンさん、アンジェリク、アンジェリク以外の著作etc.に関する最新の情報は、

このHPに掲載されています。(仏語です♪)

 

 2.  "Les Éditions du refuge" = "Archange International" からライセンスを受け、

完全版アンジェリクを仏語圏ヨーロッパで刊行する出版社です。

スイスのサイトです。

ブックフェアやサイン会の情報掲載は、このサイトが一番

早いように思われます。(仏語です♪)

 

"Angélique L'integrale"は、

2007年9月現在、上記2カ所のサイトか、サイン会などでの販売のみでしか手に入れる事が出来ません。

しかも、連絡をとってもなかなか返事が返ってこないのが現状です。

 

私が注文して丁度3ヶ月経ちました。その間、別件でのメールは届きましたが、

『後日、振込先を連絡する』という、その連絡は、まだありません。

代金支払い済みの人にも、連絡はありません。

気長に、気長に待つ必要があります。

 

もうすぐ第4巻が刊行されますから、

一気に4巻注文するのが手っ取り早い方法かも知れません。

 

下に "Archange International" からの刊行予定を書き記しました。

ページによって、全24巻だったり、全22巻だったりしていますが、

 

(ケベックが2巻なのか3巻なのか、アンジェリクと王国が2巻なのか3巻なのか。。
 また、22巻の方は、 "Angélique et la Démone" が抜けていたりもするので、
 間をとって、23巻かな???)

まあ、そんなのは刊行されたら判る事なので、取り敢えず、

「フランス版の完全版アンジェリク刊行予定」を書いてみました。

 

   1.  "Marquise des Anges"                            2006年 4月 (既刊)
   2.  "Mariage Toulousain"                             2006年 4月
(既刊)
   3.  "Fêtes Royales"                                     2007年 1月
(既刊)
   4.  "Le Supplicié de Notre Dame"                 2007年11月
   5.  "Ombres et Lumières dans Paris"             2007年11月
   6.  "Le Chemin de Versailles"                       2008年  9月
   7.  "La Guerre en Dentelles"                        2008年11月
   8.  "Angélique et le Roy"                              2008年11月
   9.  "Indomptable Angélique"                          2009年  4月
  10.  "Angélique se Révolte"                           2009年  4月
  11.  "Angélique et son Amour"                       2009年11月
  12.  "Angélique et le Nouveau Monde" T1          2009年11月
  13.  "Angélique et le Nouveau Monde" T2    
2010年11月( 2009年11月の間違い? )
  14.  "La tentation d'Angélique"                        2010年  4月       
  15.  "Angélique et la Démone"                   
?
  16.  "Angélique et le Complot des Ombres"         2010年  4月
  17.  "Angélique à Quebec" T1                   2010年11月
  18.  "Angélique à Quebec" T2                2010年11月
  19.  "Angélique, La Route de l'Espoir"             
2011年11月(2011年4月の間違い? )
  20.  "La Victoire d'Angélique"                 2011年  4月
  21.  "Angélique et le Royaume de France" T1         2011年11月
  22.  "Angélique et le Royaume de France" T2         2011年11月
  23.  "Angélique et le Royaume de France" T3         2011年11月

 * Réédition des titres épuisés                     à compter de 2012

 

最後の1行、 "Réédition des titres épuisés          à compter de 2012"

とは、2012年以降は、売り切れたものから順次再販して行く、という意味です。

           Réédition = 再販・改訂版
           titres       = 題名・書名
           épuisés    = 売り切れ
        à compter de 2012 = 2012年から

 

"Archange International" の "Infos Livres"     ( 24巻の方)

"Archange International" の    "Calendrier"     (22巻の方)

 

○ 本の注文は、

"Archange International" の  "Commandes"   で。

 

"Les Éditions du refuge" の "Contact"  でも注文出来ます。

英語でも注文出来るそうですが、英語での記入では全く返事が返って来ないので、

仏語で注文したところすぐに返答があった、と言う話を聞いていますので、

英語での注文は、"Archange International"の方が良いかもしれません。

 

1冊 39CHF (スイスフラン)

1CHFは約100円です。

従って1冊 4000円程度になります。

 

何れにしても、何ヶ月がかりの覚悟をして下さいね。

私自身の注文が最終段階まで行って本が無事手に入ったら、

注文の流れを記事にする予定です。

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2007年6月25日 (月)

アン・ゴロンさん、サイン会と晩餐会

 

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アンジェリクの著者・Anne Golon さんのサイン会です。(フランスですけれど・・・)

 

日時   2007年 7月2日〜8日

場所   フランス・マルセイユに隣接するSouliersというところ。      
     イタリア国境に近い大変自然に恵まれた山岳地帯です。

Festival du Livre et de l’Image というブックフェアに招待されてサイン会を開きます。

 

7月6日 午後4時から6時半まで、Anne Golon さんを囲んで
     “Special Angelique Dinner”が開かれます。

この頃にこの近辺を訪問される予定があるなら、   
是非参加して頂きたい、とのことです。

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2007年6月 9日 (土)

アンジェリクDVD、余りにも酷い字幕!

 

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届いて、はや1ヶ月。箱も開けずに放置していたアンジェリクDVD-BOX、
漸く観る気になりました。

字幕が酷いと聞いたので、興味を持ったのです。

スタートしました。
海賊版かと思う程のちゃちなMenu.

「字幕が酷い」って?
いやいや、予想を遥かに上回る、のけ反りそうな字幕でした。

正規品なのかどうか疑わしい程の呆れ返る字幕。

 

☆ アンジェリク:『失せて,失せて。』

  ギョーム爺さんを刺してしまったニコラに言った言葉・・・

 

           \(◉_◉)/

 

☆ ジョフレー :『あなたは大変不幸です。私もだ!』

   こんな字幕を読まされる私もだ!

 

☆ 決闘の武器を何にするかと問われた時のジョフレーのお言葉

    『エペだ!』

  お願いです! 翻訳して下さい!
  エペは剣だと、画面を観て見当付けろ、とでも???

 

☆ デグレ : 『ソルベに毒が・・・』

  ソルベが何であったか、しばらく考え続けなければならなかった。

  シャーベットの事を、日本人は「ソルベ」とは言わないのですよ。

 

☆ 『陛下は少しの熱があり。。。』

   。。。やれやれ。。。

 

☆ フィリップがアンジェリクに言った台詞。

  『私はあなたを好む。』

  。。。良い場面のはずなのに、思わず吹き出してしまった。。。

 

たまに、とても良い日本語が続いたと思ったら、
またすぐに上の様な感じに戻ってしまう。。
完全に、分裂気味の翻訳です。

しかも、「之、其、然し」を多用。
「これ、それ、しかし」・・・と、何故書かない?

若い人には読めないのではないか。
それに、無くても充分通じるところでの多用なので、本当に目障りでした。

 

直訳かい!と、何度心で呟いた事か。

 

☆ レスカトール : 『貴方は臆病な海賊ではない。』

  エスクランヴィル(答えて):『違います、災害は私を引きつけます。』

        何じゃ?これは??

 

全編を通して直訳の嵐!

個々の台詞をそのまま直訳しているので、上の例で判るように、
セリフ同士に脈絡がなくなってしまって、とても判り辛い。

  
映像はとても綺麗なのに、字幕に気を取られてとても楽しめない。
キネティック版の「アンジェリク・ビデオ」で口直し(目直し?)しました。

一番最初に取り上げた『失せて、失せて』からも判るように、
字幕翻訳者は、日本人じゃないと思います。

一応、画面には『須賀田昭子』と出ているけれど。。
いやいや、日本人であるはずが無い。

スガーダ・ショコーなんてのが本名かも。。。(^_^) 

 

之、其れ、なんて使っているから、相当な高齢者か、
日本語習得段階でのテキストが、明治・大正時代のものであったか、
のどちらかだ、きっと!

 

特典映像、あるにはあるけれど、それに惹かれてDVD購入する程の価値があるとも思えない。
特典映像は、いつかレンタルで観る事が出来るでしょうから。。 

 

「5月28日付最新情報」で、各社のDVD価格を比較しているけれど、
『購入をお勧め出来ません』とも書きました。

 

☆☆☆  このDVD 、買わない方がいい!   ☆☆☆

 

   映画を観るなら、上にも書いた「キネティック版のビデオ(キングレコード制作)」を、
   レンタルで観るか、オークションで買った方が良い。

 

ただ、突っ込みどころ満載なので、笑いたい人にはお勧めかもしれません(^0^)
    。。。笑いながら観る映画ではないのだけれど。。。

 

映像は、上にも書いたけれど、本当に綺麗です。

 

それに、ひとつ救いが・・・
ヴェルサイユを出てからの4巻・5巻はセリフが少なくて、
字幕に接する機会も激減するのです。
その頃には諦めと慣れもあり、字幕耐性も出来ているので、
何とか乗り切れました。

 

でも、連続で5巻見終わったとき、私の日本語は少々おかしくなっていましたよ。

私は、NHK・BSで放映された映画のアンジェリクを観たことで、
小説・アンジェリクに出会いました。素敵な映画なのですよ。

(小説を読む前なら、大好きになれます♪
ただ、小説読んだ後では、イメージが違いすぎて拒絶反応が起こるかもしれません)

だから、このDVDには少なからず失望しています。
「いつかDVDが出る!」そう思いながら過ごした日々の方が幸せでした。

 

もう一度、NHK でアンジェリクを観たいと願っています。

多分このDVD、もう観る事は無いような気がします。

ご覧になりたい方は、レンタルで観る事をお勧めします。

 

・・・・・レンタル、無いようですね。

 

せめて、映像・画像と音楽の、ほんの一部だけでも

どうかYOU TUBE で探してみて下さいね。

 

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